幼老複合施設とは、保育園や児童館などの子ども用施設と老人ホームなどの高齢者の介護施設が併設された複合施設のことです。
既存の建物が有効活用できる点や子どもと高齢者の交流でお互いにいい影響を与える点などのメリットがあります。
子どもにとってのメリットは、高齢者と触れ合うことで古くから伝わる知恵や遊びなどを学ぶことができたり、思いやりなどの優しい気持ちが育まれたりします。
高齢者にとってのメリットは、子どもと触れ合うことで表情が豊かになったり、一緒に遊ぶことで手先を動かす機会が増えたりと脳の活性化にいい影響を与えます。
しかし、メリットだけではなく、いくつかの問題点も挙げられています。
まず挙げられるのは人材が足りていないこと。
保育士も介護士も需要は高いですが、その需要に対応できていないのが現状です。
しかも、両方の知識がある程度必要になるので、専門以外の知識を得るための勉強や子どもと高齢者の間にトラブルが起きないように注意することなど、スタッフの負担が増えることなどが考えられます。
感染症の問題では、子どもや高齢者は免疫力が低いので蔓延してしまうリスクがあります。
このような問題に対して改善していく必要があります。
人材確保の問題には、待遇改善が必要になります。
子育てや介護をしている保育士や介護士が、勤務先の施設で子どもや高齢者を預けることができれば、今まで仕事に出ることができなかった人も働きやすくなるでしょう。
感染症の問題では、手洗いやうがいはもちろんのこと、予防接種を徹底させるなどの感染症対策が必要になるでしょう。